いよいよプロ野球が開幕しますね!
そこで今日はコーチングと野球に関するお話。
コーチングは効果的な質問によって相手自身が必要としている情報を相手の中から引き出していきます。
コーチは相手に、考えさせる、気付きを促すことを目的として質問をするのです。
プロ野球監督として、ヤクルトや阪神、楽天で監督を務め、「ID野球」「ボヤキ」などで有名な野村克也さんのお話をしようと思います。
野村監督は人財育成のプロとして「野村再生工場」と呼ばれました。
一時期活躍したものの、その後活躍できなくなった選手が野村監督のチームへ入ると見事に復活し、活躍してしまうのです。
そうして復活した選手のなかに、
「山崎武司」という選手がいます。
中日ドラゴンズでホームラン王まで獲得した選手ですが、晩年は成績が落ち込み、中日を戦力外になってしまいます。
そのときに当時楽天イーグルスを率いていた野村監督が山崎選手を拾いあげるのです。
成績は落ちていましたが、練習での山崎選手はチームの誰よりも遠くに打球を飛ばしていました。
そこで、野村監督は山崎選手にこんな質問をします。
『お前は何を考えて打席に立っているんだ?』
すると、山崎選手は
「何も考えていません。考えたこともありません。」
と答えたそうです。
野村監督はそんな山崎選手にこんな質問をするようになります。
『君にとって野球とはなんだ?』
『バッティングとはなんだ?』
こんなこと山崎選手は考えたことがなかったそうです。
しかし、この質問によって山崎選手は
「野球」や「バッティング」
について深く考えるようになったといいます。
それからは、どちらかといえば「来たボールを打つ」くらいにしか考えていなかったバッティングを相手投手の配球などを意識して確率を上げていったのだといいます。
まさしくそれが野村監督が山崎選手に気付かせたかった足りない要素だったのです。
そして、ついに山崎選手は楽天でもホームラン王を獲得します。
野村監督はこのように「〜とは」を大切にしていたといいます。
著書の中ではこんなふうに書かれています。
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こうゆう考えていない選手には、
本質的な質問を投げかけ、
「仕事」に対する深い理解へと
導くことが重要なのだろう。
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これこそまさにコーチングですね。
野村監督はまさにコーチングによって選手たちを導いていたのです。
こんな視点もあると、プロ野球もまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね^ ^
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